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2020.06.10

★コロナ禍が業績にマイナス影響企業86%に

 中小企業は資金繰り対策、大企業はIT投資推進

 帝国データバンクの景気動向調査によると、新型コロナウイルス感染症が自社の業績に「マイナスの影響がある」と見込む企業は86.1%に上り、そのうち「既にマイナスの影響がある」が62.8%と過去最高水準に達し、「今後マイナスの影響がある」と予想している企業も23.3%に上った。企業の9割近くが2カ月連続で業績へのマイナスを実感している。
 「マイナスの影響がある」と答えた業界は、卸売が88.4%と最も高く、次いで不動産88.3%、運輸・倉庫87.2%。業種別では、家具類小売は3カ月連続、旅館・ホテルは2カ月連続の100%で、繊維・繊維製品・服飾品小売97.1%、娯楽サービス96.8%、繊維・繊維製品・服飾品卸売96.7%と続いている。旅館・ホテル、飲食店などは、4カ月連続で企業の8割超が業績をマイナスと見込んでいる。
 コロナ禍が「影響はない」とする企業は6.5%で、4月の前回調査時の4.0%と比べて1.5ポイント上昇、「プラスの影響がある」「既にプラスの影響がある」、「今後プラスの影響がある」と見込む企業は2月調査時点1.7%から毎月微増し、今回は2.8%に上がった。

 

※表=新型コロナウイルス感染症の業績への影響(出典;帝国データバンク)