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2020.06.08

WING

JAXA、種子島射場に超小型電気自動車

保守点検作業の効率化、経済性も向上
 
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターに超小型電気自動車を導入した。
 総面積およそ970万平方メートルにも及ぶ広大な敷地面積を有する種子島宇宙センター内には、ロケットやフェアリングの組立棟など様々な施設が点在。スタッフの移動は自動車に依存している。そうしたなか、保全対象施設の前は限られたスペースしかなく、施設の手前で乗降車、あるいは徒歩でアクセスしなければならないなど、作業効率が低下しているケースが散見されていた。
 そこで超小型電気自動車を導入することで、作業効率を上昇することに加えて、二酸化炭素排出量削減にも寄与することが見込まれるとして、導入検討を行っていた。
 JAXAは昨年7月~10月にかけて、3台の超小型電気自動車の利用実証を実施。その結果、近距離移動などでは、より効率的に各種点検などを進めることができるようになったとの評価を得た。加えて、3台の走行距離は1195kmだったが、その燃料代は2068円に留まった。仮にレギュラーガソリンを利用すると、約1万1000円(燃費:15km/L、レギュラーガソリン:140円/L)とのことで、経済性にも優れていることが明らかになったとしている。・・・

 

※写真=JAXAは種子島宇宙センターに超小型電気自動車の導入を進める(提供:JAXA)