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2020.06.03

ウイングトラベル

★JATA、海外旅行再開へガイドライン策定に着手

 OTOAなどと連携、海外での旅程管理方法示す

 日本旅行業協会(JATA)は、新型コロナウイルス収束後の海外旅行の再開に備えるため、海外旅行における感染予防対策に関するガイドラインの策定に着手したことがわかった。本日開催中のJATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)のウェビナーに登壇した稲田正彦JATA海外旅行推進部長は、「国内のガイドラインをベースに、海外旅行の手引きの作成を進める。日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)、海外の関係各機関とともに、旅程管理方法を示した海外旅行の運営方法を作成する」として、海外旅行に関する感染予防対策をまとめたガイドラインを策定する方針を示した。
 また稲田部長は、「海外旅行の早期回復にむけて、大使館や各省庁に働きかける。CIQに関しても、民間の観点からUNWTO(国連世界観光機関)、WTTC(世界旅行ツーリズム協議会)とともに情報を共有しながら要望活動を進める。今後、各社でも海外旅行の回復に向けたシナリオ作りを進めてほしい」として、海外旅行の早期再開と回復に向けて業界を挙げて頑張ろうと呼びかけた。
 既報の通り、JATAは全国旅行業協会(ANTA)とともに「旅行業における新型コロナウイルス対応ガイドライン」を既に策定しており、従業員の感染予防策や、顧客の来店時や申し込み時などの感染予防対策については、海外旅行についても共通している。一方で、同ガイドラインの第6章にある「旅行業務取扱上における対策」は、主に国内旅行を想定しており、海外旅行における旅程管理方法については別途対策を検討する必要がある。

 

※写真=JOTCのウェビナーに登壇した稲田正彦JATA海外旅行推進部長