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2020.05.28

WING

ヴァージン・オービット、空中発射試験中にロケットに異常発生

 試験中断もデータ取得、組立中ロケットにデータ生かす

 

 ロケットを空中発射して小型衛星を軌道投入するサービスを開発中のヴァージン・オービットが5月25日(米国カリフォルニア州現地時間)、空中発射ロケット「LauncherOne」の空中発射試験を実施した。しかしながら1段目のロケットが飛行中、ロケットに異常が発生してしまった。なお、ヴァージン・オービットは先ごろ、大分県と提携。早ければ2022年にも空中発射母機の離着陸拠点として、大分空港を活用することで合意済みだ。
 ヴァージン・オービットによれば、同社は今回の飛行試験において、空中発射に向けた手順の確認やスムーズな空中発射など、数々のプロセスを確認。モハベ宇宙港を離陸して飛行中の発射母機から切り離した「LauncherOne」は、ブースターエンジンを点火することに成功した。ちなみに、ヴァージン・オービットがロケットブースターの空中点火を試みたケースは今回が初めて。しかしながら前述したように、ロケットの1段目が飛行中に異常が発生し、急遽試験を中断した。

 

※写真=大分空港の活用も視野に入れているヴァージン・オービット。その空中発射試験でロケットに異常発生(提供:ヴァージン・オービット)