記事検索はこちらで→
2020.05.25

WING

露旅客機Il-96-400M型試験機が最終組立段階に

機体は20年末までに完成予定、以後飛行試験へ

 統一航空機製造会社(UAC)は5月22日(ロシア現地時間)、傘下のヴォロネジ航空機製造合同(VASO)が製造しているIl-96-400M型機の試験機が最終組立段階に入ったと発表した。
 Il-96-400M型機はロシア国産の4発長距離ワイドボディ機Il-96-300型機の機体延長型。原型機より胴体を9.35メートル延長したことで、顧客の要望に応じて、3クラス305席、2クラス350席、1クラス402席の3つの基本デザインを提案可能となっている。また、ロシア国産の最新の航法装置と無線通信機器を備えており、世界の航空当局から型式証明を追加取得することができるとしている。
 2020年5月現在は飛行試験に用いる初号機の機体主要部品の結合を行っているところで、胴体と主翼の結合を終えて、今後は尾翼とパイロンの結合に移行するという。VASOは、「機体は2020年末までに完成し、飛行試験場に送り出す予定」としている。

 

※写真=ロシア国産の4発長距離ワイドボディ旅客機Il-96-400M型機の試験機が最終組立段階に入った(提供:UAC)

※写真=原型のIl-96-300型機より長くなった胴体には最大402席を設けることができる(提供:UAC)