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2020.05.21

WING

日インドネシア防衛相会談、平和的に領土問題解決

南・東シナ海問題で意見交換、2+2開催へ協力進展

 河野太郎防衛大臣は5月19日、インドネシアのプラボウォ・スビアント国防大臣と電話会談し、新型コロナウイルス感染症に対する防衛当局の対応や地域情勢について意見交換を行った。特に最近の南シナ海・東シナ海で生じた事象については、プラボウォ大臣から平和的に解決されるべきとの考えが示されたほか、日本の姿勢として緊張を高める行為に強く反対する姿勢を強調。さらに早期の2+2開催実現へ向けて、防衛協力・交流を推進していくことで一致した。
 河野大臣はこのところ、電話やテレビによる防衛相会談を積極的に行って、中国による尖閣周辺領海内への侵入や、南シナ海への新行政区設置など、訴えてきたところ。インド太平洋地域の関係各国と協力して、中国の進出に対抗する狙いだ。
 この会談で南シナ海・東シナ海に話題がおよぶと、プラボウォ大臣はインドネシアの立場について「領土に関する問題は、国際法に基づいた安定を維持するため、力を用いることなく平和的に解決されなければならない」と説明した。・・・