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2020.05.20

WING

IATA、航空輸送再開向けた5大原則を宣言

科学的根拠のある防疫対策導入、危機・技術進歩に柔軟対応

 国際航空運送協会(IATA)のアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは5月19日(ジュネーブ現地時間)に開催したメディア・ブリーフィングのなかで、IATA理事会は航空輸送の再出発に向けた5つの原則を宣言したことを明らかにした。このなかで科学的根拠に基づく防疫対策(バイオセキュリティー)を導入することのほか、危機や科学の進歩に柔軟に対応すること、さらには2050年の環境目標達成および国際線のカーボンオフセット義務制度(CORSIA)を成功裏に導入することなどに言及した。
 IATA理事会が発表した宣言は、(1)航空業界は常に安全とセキュリティーを第一に考えること、(2)航空業界は危機と科学の進化に応じて柔軟に対応すること、(3)航空業界は景気回復の重要な推進力となること、(4)航空業界は環境目標を達成すること、そして(5)航空業界は各国政府によって調和され、相互に認められた基準に従って運航することの5つで構成する。
 ジュニアックCEOは「この宣言が各国政府にも協力しなければならないという強いメッセージを送ることを願っている」とコメント。「COVID-19は、世界的な健康危機であると同時に世界的な経済危機だ。航空はその両方の岐路にある」との認識を示し、双方の危機を乗り越えていくためにも「航空会社が安全な方法で運航を再開することが非常に重要」と話した。・・・

 

※写真=IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEO。IATA理事会は航空再開に向けた5つの宣言を発表。業界としての決意を示した