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2018.06.18

WING

NCA、整備記録不備で約一週間運航停止

 
 日本貨物航空(NCA)は、同社が保有する航空機(JA14KZ:747-8F)において整備記録に事実と異なる記載が判明した問題で、他機体でも同様の事例があることを否定できないとして、一時的に運航を停止する。同社によれば、機体健全性の確認には少なくとも一週間程度を見込むとしており、運航再開には時間を要する見通しだ。なお、NCAでは6月16日の成田空港出発便より順次停止し、6月17日成田空港到着便を以って全ての運航を停止した。
 この問題は今年4月3日に成田空港で実施したJA14KZの機械部品への潤滑油補給に関する整備記録に、事実と異なる記載が判明したことで発覚したもの。
 そもそもの問題は、機体修理が必要な機体について、航空局に対する修理報告を過小評価したり、あるいは報告をしなかったことに起因する。NCAは、この間にもしばらく、機体の運航を継続していた。こうした事態を受けて国土交通省は、去る5月22日から、成田空港にあるNCA本社に対して立入検査を実施していた。