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2020.03.03

ウイングトラベル

HIS業績予想下方修正、11億円の最終赤字へ

新型コロナ影響による事業環境悪化などで
 
 エイチ・アイ・エス(HIS)は3月2日、2020年10月期の業績見通しを下方修正すると発表した。売上高を当初の見込みから13.9%減(1250億円減)の7750億円、営業利益が91.2%減(176億円減)の17億円、経常利益が85.6%減(167億円減)の28億円、通期純損益が110億円の黒字から11億円の赤字に転落する見通しとした。
 新型コロナウイルスの感染拡大で旅行事業・ハウステンボスグループ・ホテル事業を中心に影響が見込まれることに加え、ハウステンボスにおいてイベント施策や入場料金改定による入場者数増を見込んでいたものの改善に結びついていないことを考慮して業績予想を修正した。
 また、純損益に関しては九州産交グループにおいて阿蘇山ロープウェイの再建設を中止したことにより、第2四半期会計間に減損損失を特別損失として最大13億円計上する見込みであるとした。

 

 新型コロナの影響7月まで続くと想定
 第1四半期決算は増収減益に

 同社は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響が7月まで続くと想定した。ただ、実際の終息時期によっては業績が変動する可能性があるとした。また、ハウステンボスグループは2月29日から3月15日までテーマパークを臨時休園したが、この影響額については現在算定中のため今回の業績予想には反映していない。
 また、同日に発表した2020年10月期第1四半期(19年11月〜20年1月)の連結決算は売上高が前年同期比6.6%増の1996億1800万円、営業利益が36.6%減の37億9100万円、経常利益が17.5%減の42億8800万円、経常利益が17.5%減の42億8800万円、四半期純利益は7.6%減の21億7700万円と増収減益となった。