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2020.02.27

ウイングトラベル

イベントの2週間中止・延期・縮小等を要請

政府対策本部、前日から一転、一斉に中止へ

 政府は2月26日、2日連続で新型コロナウイルス感染症対策本部を開催し、前日まとめた新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を修正し、国内のスポーツ・文化イベントの開催を2週間自粛するよう要請した。
 前日の基本方針では、新たにイベント開催について、イベント等の主催者は、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請し、イベント等の開催は現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではないとし、開催の可否は主催者の決定に委ねられた。
 しかし、26日は開催の可否は主催者が判断するものの、安倍首相は「政府としてはこの1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、また、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請する」と述べた。
 言わば、強制力はないが、「政府として中止等の対応を要請する」とはっきりと示したことで、事実上イベントは雪崩を打って中止が決定した。
 25日の基本方針発表後、サッカーJリーグが3月15日までの試合中止・延期を発表するなど、イベントの中止が相次いだことが引き金になったと見られる。ただ、「多数の人が集まるイベント」の明確な基準は示されず、中・小規模のイベントであっても自粛する傾向が強まることが懸念される。

 

※新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する安倍首相(官邸ウェブサイトから)