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2020.02.25

ウイングトラベル

「両利きの経営」テーマに今後の業界展望議論

JATA経営フォーラム開催、約300人が参加

 日本旅行業協会(JATA)は2月21日、東京都港区の六本木アカデミーヒルズで「JATA経営フォーラム2020」を開催した。当日はJATA会員を始め旅行会社関係者を始め約300人が参加した。今回は「既存事業深化とイノベーション『両利きの経営』を目指して」をテーマに国内、海外、国内旅行における次世代の姿やこれからの共生社会の醸成や従業員満足の向上など今後の経営課題となり得るテーマに関して、パネルディスカッションなどを通じて議論を行った。また、フォーラム冒頭ではJATAの田川博己会長から現在進行形で流行が続いている新型コロナウイルスについても触れられ、まずは今取り組むべき対策をしっかり講じた上で、ウイルス流行終息後は着実に需要回復につなげる取り組みを展開していくという考えを示した。

 

 新型コロナ対策、まずは今取り組むべき対策を
 JATA田川会長「回復期には風評被害対策に全力」

 田川会長は「JATAとして、まずは今なすべき対策について観光庁に要望し、政府の緊急対策に雇用調整助成金の特例措置などを盛り込んでもらうことができた。また、JATAでは新型コロナウイルス関連の最新情報を提供する専用サイトを開設した。会員のみなさまには是非有効に活用してもらいたい」と述べた「また、われわれとしては早期に次のステージに上がれるようにしっかりと対応していきたい。新型コロナウイルスに関してはすでに一部の地域で風評被害が出始めているほか、今後も各地で同様の動きが起きることが見込まれる。そうした中で時期を見てリカバリー策を講じられるように着実に取り組んで行きたい」と強調した。

 

※写真=フォーラム冒頭であいさつに立つ日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長

※写真=来賓あいさつを行う観光庁の高科淳国際観光部長

※写真=JATA経営フォーラムの会場の模様。当日は約300人が参加した