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2020.02.10

WING

ボーイング、豪空軍向け”ロイヤル・ウィングマン”初号機胴体組立

「忠実なる僚機」、年内初飛行向けて開発推進

 ボーイング・オーストラリアは2月10日(ブリスベン現地時間)、開発中の無人機システム「ロイヤル・ウィングマン」初号機の胴体組立を完了したことを発表した。ボーイングによれば、「ロイヤル・ウィングマン」のプロトタイプは計3機を製造する計画で、今回組立を完了した胴体はその初号機。ボーイングは年内に初飛行することを計画中で、ボーイングが米国外でこれだけの規模の機体開発を行うのは初めてのこと。
 ボーイングが昨年2月末に発表した最新の無人航空機システムである「ボーイング・エアパワー・チーミング・システム」(ATS)は、その運用方法から、「ロイヤル・ウィングマン」と呼ばれる。その開発は概ね当初計画どおりに進められている様相で、昨年2月に発表したように、年内の初飛行を計画している。
 全長11.7メートル(38フィート)の機体の航続距離は約2000海里。戦闘機のような形状のこの無人機は、AIによる単独自律飛行でも、あるいはその名称のように有人機と連携した飛行も可能とし、センサを搭載してISR任務、電子戦任務に主に使用する構想だ。・・・

 

※写真=ボーイングが開発中の「ロイヤル・ウィングマン」ことATSの初号機胴体の組立が完了した(提供:ボーイング)