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2018.06.06

ウイングトラベル

旅行会社と若者パスポート取得キャンペーン

張タイガーエア台湾会長、アウトバウンド拡大

 タイガーエアー台湾の張鴻鐘会長が6月5日、本紙のインタビューに応じ、日本路線の現状について、平均搭乗率は平均80%で、これをさらに上げるため、日本からのアウトバウンド、とくに若者の台湾旅行を促進するため、日本の旅行会社と一緒にパスポート取得キャンペーンの実施を検討していることを明らかにした。
 張会長は、「日台路線全体をみると、繁忙期で9割、閑散期で8割の台湾人が搭乗し、平均搭乗率は約80%。日本と台湾とでは繁忙期が違うので、日本人の搭乗率を上げたい」と課題を挙げた。
 「日台を比べると、日本人のパスポート保有率が低く、とくに日本の若者の出国率が低いのは、パスポートの取得のための費用が高いのが一因と考えている」として、日本の旅行会社と共同で、パスポート取得キャンペーンの実施を計画している。

 

 7月に佐賀−台北就航、今後も日本路線を拡大

 張会長はタイガーエア台湾の強みについて、「台湾人特有のホスピタリティ、軽快さ、スピーディーさを併せ持った旅のスタイルで、安全、誠意、尊重、革新の原則のもとに素晴らしい空の旅を提供し、全てのお客様に旅を通してもっと夢に近づいていただき、探索する無限の楽しさを味わっていただくことで他社LCCとは一味違った航空会社をめざしている」と熱く語った。
 タイガーエア台湾は2013年12月に、チャイナエアライン(CAL)80%、CAL子会社のマンダリン航空10%、シンガポール航空(SIA)10%出資で設立。張会長は「台湾人の手による初の国際線格安航空会社」として誕生し、現在はCALがSIAの株を取得して子会社化した。
 タイガーエア台湾は現在、日本の17都市に就航している。関空からは台北(桃園)に毎日2便、高雄に週3便を運航。岡山線も好調という。今年も7月に佐賀−台北便が就航が計画されている。
 張会長は「今後もプログラムチャーターを実施しながら、日本の新路線の開設をめざしたい」としている。

 

※写真=甲子園の「台湾デー」でタイガーエア台湾をアピールする張会長