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2019.11.01

ウイングトラベル

HIS、商社事業へ新規参入、食材輸出事業展開

三重県と連携協定締結、5年後に事業規模10倍
 
 エイチ・アイ・エス(HIS)は新規事業として商社ビジネスに乗り出すと発表した。同事業展開の一環として三重県と「食の海外展開に係る戦略的連携協定」を締結。三重県の農産品をアゼルバイジャンに輸出するビジネスを展開する。同社は今後5年間で世界30カ国で10品目程度の食材輸出を実現、輸出額も事業開始当初の10倍に増やしていくことを目指していく考えだ。
 今回の取り組みは三重県の県産品である伊勢茶とみかんを戦略商品として位置づけ、アゼルバイジャンに輸出する。伊勢茶に関してはアゼルバイジャンの事業者に提供し、抹茶チョコレートに加工し、アゼルバイジャンを始めとした周辺諸国で販売を行う。
 また、みかんについては海外の個人または法人を対象に「みかんの木グローバルオーナー制度」を公募、収穫されたみかんやその加工品を海外で堪能してもらう仕組みを展開し、海外で三重県産みかんのブランディング構築を目指す。

 

 三重県産のみかんと茶をアゼルバイジャンに輸出
 農産品体験をテーマとした訪日旅行の造成も

 10月31日に開催された記者会見で三重県の鈴木英敬知事は「世界に幅広いネットワークを持つHISの力を借りてグローバル展開できることを大変光栄に思っている。われわれとしては三重県だけにとどまらず、クオリティの高い日本食をもっと世界に出していくことが重要であると考えている。今回の取り組みを機に1人でも多く、世界の人々に知ってもらえるとうれしい」と述べた。

 

※写真=「食の海外展開に係る戦略的連携協定」を締結した三重県の鈴木英敬知事(写真右)とHISの澤田秀雄会長兼社長