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2019.10.17

ウイングトラベル

9月訪日外国人5.2%増、W杯「特需」効果

中台港・東南アも好調、韓国影響を払拭

 日本政府観光局(JNTO)によると、9月の訪日外国人旅行者数は、前年同月比5.2%増の227万2900人となり、前月のマイナスから1カ月でプラスに転じた。韓国からの訪日旅行者は58.1%減と前月の48%減以上に減少したが、ラグビーワールドカップの「特需」効果で英国の84.4%増を筆頭に参加国から軒並み大幅に増加。また主要市場の中国、台湾、香港、さらに東南アジアが好調で、韓国の影響を払拭した。
 JNTOによると、ラグビーワールドカップの出場国を含む欧米豪市場の訪日旅行者数は、前年同月比7万7000人増で、中国と東南アジア市場が継続して堅調。また、昨年9月は台風第21号や北海道胆振東部地震の影響を受けたことも、前年同月を上回る一因となった。
 市場別では、英国が単月で過去最高を記録したほか、中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペインの17市場で、9月単月の過去最高を記録した。
 10月も引き続き、ラグビーW杯の「特需」は継続されるが、11月2日にW杯が終わり、その後の台風災害の復興と「ポストW杯」を注視する必要がある。

 

 韓国58%減も中国16%増、台湾・香港好調
 東南アジア訪日需要強し、フィリピン5割増
 欧米豪ラグビーW杯出場国、軒並み需要急伸
 英国84%増で過去最高、ロシアも4割増に

※表=訪日外客数の推移(JNTO推計)