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2019.09.27

WING

経産省、初の「日サフランワーキンググループ」を開催

日本企業約40社が参集、仏スーパーTier1から受注目指す

 経済産業省が主催する「日サフラン民間航空機産業協力ワーキンググループ」の初会合が9月26日、名古屋市内で開催された。スーパーTier1として世界の航空機搭載装備品産業に君臨するサフラングループから受注を狙い、日本企業およそ40社90名が詰めかけた。前日25日には、「日エアバス民間航空機産業協力ワーキンググループ」の4回目の会合が開かれており、仏航空機産業界と日本産業界が急速に接近しつつある様相だ。
 サフランの日本担当代表を務めているギィ・ボノー氏は会場に詰めかけた日本企業に対して、「窓口はいつでも開かれており、我々はいつでも会うことができる」と呼びかけ、日サフラン間の連携を深めていくことを訴えた。さらに「サプライヤーであるというマインドセットをパートナーであるというように変えていかなければならない」ことのほか、イノベーションは大学の実験室で生み出されるものではなく、あらゆるところにあるものであることを訴えるなど、サフランと日本企業がパートナーとして共に新たな技術革新を生み出していくことなどを呼びかけた。ちなみにこのワーキング・グループではサフランエレクトロニクス&ディフェンス、サフラン・シートビジネスの各担当者も登壇するなど、サフランが展開する事業概要説明や電動化などの将来ビジョンについて言及があった。

 

電動化・新材料・AI・自動化など幅広く注目
日本企業との協業に熱視線送るサフラン

 

装備品産業育成が2030年3兆円産業への近道か

 

※写真=名古屋市内で行われた初めての日サフラン民間航空機産業協力ワーキンググループの様子。多くの日本企業が詰めかけて仏大手との協業を狙っている