ボーイング、無人空中給油機試験機が初飛行

海軍艦載給油機目指し、2時間の自律飛行に成功

　ボーイングと米海軍は9月19日（米セントルイス時間）、MQ-25無人空中給油機試験機が同日、最初の試験飛行に成功したことを明らかにした。T1と呼ばれるMQ-25試験機1号機は、セントルイス近郊のイリノイ州マスクーアにあるミッドアメリカ・セントルイス空港から自動滑走、離陸を達成し、事前に決められたルートを飛行し、約2時間の自律飛行を完了した。試験は同空港に設置されているこの試験プログラムの拠点の地上管制ステーションにいるパイロット達の管制の下で行われ、航空機としての基本的な飛行性能、地上ステーションとの連接運用などを検証した。
　このボーイング所有の試験用機体は、技術開発モデル（EDM）機に先行する自主製作の1機であり、米海軍の取得期間短縮計画の目標を達成している。引き続いてボーイングは2018年8月に受注した8億5000万ドルの契約により、米海軍向けの4機MQ-25EDM航空機を製造する予定。

※写真＝初飛行したMQ-25試験機T1（提供：ボーイング）