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2019.09.26

WING

ANA・豊田自動織機、牽引車の自動走行実証実験を実施

20年初頭には中部で実施、20年中の実用化目指す

 全日本空輸(ANA)と豊田自動織機は9月24日、九州佐賀国際空港で9月30日から10月11日間での間、トーイングトラクターの自動走行実証実験を行うと発表した。
 ANAでは佐賀空港をイノベーションモデル空港として位置づけ、新しい技術を活用した働き方改革を推進するプロジェクトをスタートしているところ。今年3月にトーイングトラクターの自動走行テストを佐賀空港内の専用空間で行ったほか、リモコン式遠隔操作によるトーイングカーを国内で初めて実用化。同日から佐賀空港でその運用をスタートしている。
 今回の実証実験では今年3月のテストとは違い、航空機が駐機・走行し、地上支援車両が往来するトーイングトラクターの実稼働エリアで行う。実験では、利用客の手荷物や航空貨物をコンテナに積載し、航空機まで搬送するルートを走行するとのこと。またANAは、今回の実験結果を基に改善を加え、2020年1月から2月に中部国際空港で実証実験する方針だ。これは佐賀空港よりも航空機野離発着便数や車両の往来が激しい条件下で検証するためで、さらに運用面での課題を抽出し、2020年中の実用化を目指すとしている。

 

※写真=今年3月のトーイングトラクターの自動走行テストの様子(提供:ANA)