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2019.09.20

WING

レイセオン、可搬式精密着陸システムを武官団に展示

設置所要時間70分、F-35で複数進入経路を実証

 レイセオンは9月16日(米バージニア州時間)、同社製の統合精密進入着陸システム(JPALS)の地上設置可搬式バージョンの設置、運用デモンストレーションを、先ごろ米4軍、日本を含む4ヵ国の武官団向けにF-35を使用して、パタクセントリバー海軍航空基地(メリーランド州)で実施したことを明らかにした。この可搬式システムは米空軍の遠征部隊用に提案中のもので、今回は同社のチームにより70分で完全に運用可能な状態にセットアップを完了し、6種類の異なる進入経路で同一地点に着陸するのを、日本、英国、オランダ、イタリアの武官が見守ったという。
 JPALSはGPSに基づく精密着陸システムであり、航空機が全天候で、滑走路面の状態に関わらず精密に進入、着陸するため誘導する。艦載型が先行し、米強襲揚陸艦「ワスプ」に搭載されて2018年に配備され、F-35Bの着艦誘導に使用されている。特に海面がシーステート5という荒天下の飛行甲板に着陸できるという。

 

※動画=可搬式JPALSのGPS装置、通信アンテナなどの設置、システムのセットアップ、F-35Bの着陸などデモンストレーションの模様(提供:レイセオン)