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2019.09.12

ウイングトラベル

タヒチ観光局、日本人訪問客数の減少に歯止め

ハネムーナー中心のプロモ展開から方針転換へ

 タヒチ観光局のジーナ・バントンCOOとロジェラ・ドゥーム アジア太平洋地区マネージャーが来日し、本紙などとのインタビューに応じた。バントンCOOは「タヒチの観光にとって日本は非常に重要な市場」と強調した上で、日本向けのプロモーション戦略を再構築していく方針を明らかにした。日本市場向けのプロモーション予算を増額し、これまで、ハネムーナー向けのコンテンツや高級リゾートを前面に打ち出したプロモーション戦略から方針転換し、タヒチの人々のホスピタリティや文化、自然に着目したプロモーションに力を入れていき、タヒチが持つ多彩な観光資源を積極的にアピールしていく。これにより、シニアやファミリーなど新たな旅行者層の開拓に結びつけていきたい考えだ。さらに、旅行会社とのパートナーシップを一層強化。セミナーや視察旅行の実施機会を増やしていき、最新情報の周知に向けた活動にも力を入れていく方針だ。
 日本からタヒチへの観光客数は他のリゾートデスティネーションとの競合が激しくなったことを背景に昨年の訪問客数は前年比約22%減の9912人となった。日本での観光客誘致活動を見直すことで、この流れに歯止めをかけたい考えだ。

 

 「タヒチでしかできない体験」前面に訴求
 ファミリーや女子旅など新たな旅行者層を開拓
 日本市場への予算増額、多彩な活動を展開
 視察旅行の実施など最新情報の提供機会増やす

※写真=日本での活動を再強化するタヒチ観光局の関係者。左からロジェラ・ドゥーム アジア太平洋地区マネージャー、ジーナ・バントンCOO、森啓三郎日本支局チーフ・オペレーション・オフィサー