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2019.09.02

ウイングトラベル

ANA、成田−パース線の運航を開始

豪州2路線目、初便搭乗率は93.4%

 全日空(ANA)は9月1日、成田−パース線の運航を開始し、同日成田空港で就航セレモニーを開催した。同社のオーストラリア路線は羽田−シドニー線に続き2路線目となった。就航初便となった成田発のNH881便には172人が搭乗。搭乗率は93.4%となった。セレモニーにはANAの平子裕志社長を始め、リチャード・コート駐日オーストラリア大使やポール・ハバリア西オーストラリア州観光大臣が出席。さらにパース市との姉妹都市交流45周年を記念し鹿児島市の森博幸市長が駆けつけ、新路線の就航を歓迎した。
 セレモニー冒頭でANAの平子社長があいさつに立ち「昨年末の発表以来、就航開始のこの日を待ち望んでいた。9・10月の予約率は平均で70%を超えており、西オーストラリアへの関心の高さを感じている。われわれにとってはオーストラリアへの路線はシドニー線に続き2路線目。また、日本からオーストラリアへはメルボルン、ケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベンに直行便が就航しているが、パースでしか見られない魅力的なものがたくさんある。特にインド洋に沈む夕日は絶景であり、是非多くのみなさんに楽しんでもらいたいと思っている」と述べた。
 来賓としてあいさつしたコート駐日オーストラリア大使は「日本からオーストラリアへの訪問客数は今年、前年比19.5%増となる48万5000人となると見られており、多くの日本人が訪問してくれている。また、オーストラリアから日本を訪れる観光客数も50万人を超えるなど人気の観光地となっている。今回のパース線就航は日本人に西オーストラリアを発見する機会を与えてくれる。また、今月開幕のラグビーワールドカップ、来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、かつてないほどオーストラリア人の訪日意欲は高まっている。そうした中で、今回の直行便就航を実現してくれたANAと西オーストラリア州政府のみなさんに感謝したい」と語った。

 

※写真=就航記念式典でテープカットを行う関係者。左からANAの石田洋平執行役員成田空港支店長、成田国際空港の田村明比古社長、鹿児島市の森博幸市長、西オーストラリア州政府のポール・パパリア観光大臣、ANAの平子裕志社長、駐日オーストラリア大使館のリチャード・コート大使夫妻、国土交通省東京航空局成田空港事務所の原野京太郎次長、京成電鉄の小林敏也社長

 

 豪大使公邸でパース線就航VIPレセプション
 コート大使「ANAのチャレンジに感謝」

 駐日オースラリア大使公邸で9月1日、ANA成田−パース線就航のVIPレセプションが開催された。日豪のビジネスパートナーを前に、主催者を代表して、リチャード・コート駐日オーストラリア大使は、「9月1日からのANAの成田−パース線就航に、西オーストラリアの元首相として、うれしい気持ちを抑えることができない。ANAの787型機に乗って10時間後にパースに降り立つとさらにうれしい気持ちになるだろう」と率直に喜びを語った。
 大使は「パースには活発な経済、美しい自然景観、世界トップクラスの宿泊施設があり、成田とパースに直行便が毎日運航することで、新しい世代のすべての日本人が西オーストラリアを発見する機会を得られる。また、西オーストラリアの人々も日本を知る機会が得られる」と日本と西オーストラリア間の交流人口の拡大に寄与することを強調した。
 大使によると、今年は日本人からオーストラリアへ前年比10%増の48万5000人の訪問が見込まれる。一方で、オーストラリアから日本へは毎年50万人を超える人々が訪れている。
 大使は「パースは日本にとってオーストラリアで6番目の乗り入れ地点となる。ANA平子裕志社長に成田−パース線の就航というチャレンジに対して心から感謝したい。このコミットメントは両国の関係をさらに緊密にする」と述べた。

 

※写真=左から、コート大使夫妻、平子ANA社長、パパリア西豪州観光大臣

 西豪州観光大臣「目標値以上の集客に期待」
 ANAパース線就航でレセプション開催

 西オーストラリア州政府観光局は、9月1日のANAの成田−パース線就航に合わせ、都内オーストラリア大使館でメディアや関係者を招いたレセプションを開催した。メディアレセプションには、来日した西オーストラリア州政府観光大臣のポール・パパリア氏や駐日オーストラリア大使のリチャード・コート氏、ANAからマーケティング室観光アクション部長の藤崎良一氏らが出席。また、現在パースに在住するエッセイスト、タレントの小島慶子氏がスペシャルゲストとして参加、同氏によるトークショーでパースや西オーストラリア州の魅力を訴求した。パパリア観光大臣は、「8年ぶりとなる直行便再開により、日本からは我々が設定した目標値以上の集客に期待している」と述べ、新路線への期待を寄せた。

 

※写真=(上)メディアレセプションの様子。左から西オーストラリア州政府観光局日本局長吉澤英樹氏、同州政府観光大臣ポール・パパリア氏、小島慶子氏、駐日オーストラリア大使リチャード・コート氏、コート氏夫人、ANAマーケティング室観光アクション部長藤崎良一氏(下左)パパリア観光大臣(下右)小島慶子氏によるトークショーの様子