記事検索はこちらで→
2019.08.09

WING

レイセオン、米空軍向け先進レーザー兵器開発

オフロード車に搭載、12ヵ月のドローン対処試験へ

 レイセオンは8月5日、米空軍との契約により海外派遣特殊部隊中隊向けに高エネルギーレーザー兵器2台を派遣することを発表した。これらはポラリス社製MRZR4オフロード車両に搭載され、無人航空機システム(ドローン)に対処する空軍の12ヵ月間の野外実運用実験と運用者の訓練に供される。
 レイセオンが提供した先進高出力マイクロ波装置および高エネルギーレーザー装置は、最近の米空軍の実証試験で数十機の無人航空機システムと交戦し、撃破している。その技術を適用した同社製の高エネルギーレーザー兵器システム(HELWS)は単一エネルギーを使って探知、識別、即座に撃墜している。HELWSは1機の単独行動のドローンを精密に照準できる。これは多波長照準システムと組み合わせた構成となっているためだ。目に見えない光のビームを使って敵対するドローンを撃破する。
 今回の契約は、レイセオンが実証試験に成功した空軍および陸軍のための指向性エネルギーシステムに続くものとなる。

 

※写真=ポラリスMRZR4オフロード車に搭載されたレイセオンのレーザーシステム(提供:レイセオン)