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2018.05.18

WING

外務省、ソロモンのホニアラ空港整備を支援へ

今後の需要増加に対応、エプロン拡張やPTB整備も

 外務省は5月16日、ソロモン諸島の首都ホニアラ国際空港整備のための支援を行うため、無償資金協力に関する覚書を締結した。都内で河野太郎外務大臣とソロモン諸島のミルナー・トザカ外務貿易大臣が書簡を交換した。43億6400万円を供与限度額とする無償資金協力を行う。
 外務省によれば、この協力はホニアラ国際空港の施設及び機材整備を行うことによって、同空港の安全性の向上及び増加する旅客・貨物の需要への対応を図り、観光業等の振興を通じて同国の自立的かつ持続可能な発展に寄与するもの。具体的には駐機エプロン拡張及び関連誘導路・航空灯火の整備、国際線出発旅客ビル建設、国際線到着旅客ビル兼国内線旅客ビルの改修、洪水対策堤防の建設などを行う。
 ソロモンは約1000の島々よりなる島嶼国であり、ホニアラ国際空港はオーストラリアやパプアニューギニア、フィジーなどの近隣諸国を結ぶ国際線の発着空港であると同時に、国内の島々を結ぶ国内線のハブ空港として重要な役割を果たしている。しかしながら一方で老朽化・劣化が進んでおり、低地にある国内線ターミナルは雨季の集中豪雨時には床上浸水が発生するなどの問題が生じているという。
 さらに今回の協力を通じて、現在の国際線旅客数約9万31000人(17年実績値)から、2024年には約12万5000人に拡大するとみられる旅客需要に対応することができるように施設を整備していく方針だ。

 

※写真=ホニアラ国際空港整備で無償資金協力に合意(提供:外務省)