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2019.08.01

ウイングトラベル

JAL4-6月決算、国内線好調で増収も減益

首都圏発着枠投資で費用増、国際線微増

 日本航空(JAL)が発表した2019年度第1四半期(4-6月)決算によると、営業収益は前年同期比4%増の3557億円と増収、営業費用は燃油増や来年度の成田・羽田発着枠増への先行投資が膨み5.5%増の3346億円となり、営業利益は15.6%減の210億円、経常利益は7.9%減の212億円、四半期純利益は32.1%減の119億円の減益となった。JALは今年度から償却年数方式を変更、償却方法変更前の数字では営業費用が4.5%増の3313億円、営業利益が2.1%減の244億円となる。
 会見したJALの菊山英樹取締役財務・経理本部長は、増収は「主に国内旅客収入が好調だったため」と説明。国際旅客事業は、「海外発の需要が想定よりもあまり強くなかった」と、国際線旅客事業が伸び悩んだことに言及した。
 国際線・国内線をあわせた期間中の有効座席キロ(ASK)は2%増の229億1400万座席キロで、有償旅客キロ(RPK)は2.9%増のした176億2900万人キロ。
 通期業績見通しは、国際線旅客事業と国際貨物事業で世界経済の減速という不安要素はあるものの、国内線旅客事業などが好調に推移していることから、期初予想を据え置いた。

 

 国際線2.4%増収も海外発需要が伸びず
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※写真=会見するJAL菊山取締役