記事検索はこちらで→
2018.05.16

ウイングトラベル

阪急交通社グループ、17年度通期は増収増益

主力の欧州が大幅回復、国内・訪日も好調

 阪急交通社グループの2017年度(17年4月〜18年3月)の通期連結決算は、営業収益が前年比13.6%増の340億2200万円、営業利益は222.5%増の20億5500万円と、大幅な増収増益決算となった。
 海外旅行では、主力のヨーロッパで国際情勢が改善し、旅行需要が大きく回復した。また、中国や韓国も回復基調となることで、アジア方面が伸長し、海外旅行は好調に推移した。営業施策としては、ヨーロッパをはじめ各方面へ航空機のチャーターやクルーズチャーターを積極化。新たな媒体として全国でテレビ通販などを積極的に行った結果、販路拡大につながった。
 国内旅行についても、ほぼ全方面で好調に推移した。観光列車や日本船のチャーター、北海道釧路をはじめとした長期滞在商品、関東・近畿での新たな日帰りバス商品などが支持を得て伸長した。さらに、映画とのタイアップにより、北陸などロケ地に関連したツアーの販売拡大を図り、収益に貢献した。
 訪日旅行では、活発な訪日需要を背景に海外での拠点の整備・拡大を図り、とくにヨーロッパ市場を中心に好調に推移した。
 なお、阪急交通社グループの連結決算は、阪急交通社、阪急阪神ビジネストラベル、阪急トラベルサポートの3社に加え、今期より阪神トラベル・インターナショナルが加わり4社となった。

 

 次期通期予想は増収減益、設備投資12億円予定
 テレビCMやテレビ通販積極化、サイト拡充

 次期通期業績予想については、営業収益は8億円増(約2.4%増)の348億円、営業利益は8億円減(約38.1%減)の13億円を見込んでいる。2018年度も海外旅行、国内旅行ともに集客増加を見込んでいるが、諸費用が増加すること等により減益予想とした。