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2019.05.27

WING

ANA、成田-ホノルル線で総二階建てA380運航開始

初便は満席、FLYING HONUがハワイへ
 
 全日空(ANA)が導入した総二階建ての超大型旅客機A380(JA381A)が5月24日、成田-ホノルル間で商業運航をスタートした。成田発初便となったNH184便には計512名(うち座席が不要な幼児13名)の旅客が搭乗。予約販売の時点で完売となっており、満席で初便を運航した。
 成田空港で開かれた初便の就航式典でANAの平子裕志社長は「いよいよ待ちに待った瞬間がやってきた」と初便就航に期待を寄せながら、「おかげ様でホノルルの地元の皆様からも大歓迎だとの声を頂戴しており、私ども本当に幸せだ」と話した。さらに平子社長はこれから搭乗する旅客に、「いってらっしゃいませ、マハロ!(ハワイ語で「ありがとう」などの意)」と、大きな声で旅客を送り出した。なお、ANAはA380をまずは週3往復便投入し、7月1日から週10便へとその運航を拡大する。来年には全3機体制を構築する計画だ。
 ANAのA380は「FLYING HONU」(空飛ぶウミガメ)として、1号機がハワイの空をイメージして「ラニ」、2号機はハワイの海をイメージした「カイ」、そして3号機はハワイの夕陽をイメージした「カラ」となっている。この「FLYING HONU」のデザインを考案した増岡千啓さんも初便就航に駆け付け、デザインした当初は「小さなお子様が怖がってしまうのではないか」と懸念したこともあったことを明かしつつ、実機をみると可愛らしい笑顔のウミガメが機体に描かれていたと、「末永く愛してもらえそうな機体にして頂いた」と話した。
 記念式典はウクレレの演奏でスタート。フラダンスのパフォーマンスも披露され、ハワイへと向かう大勢の旅客を盛り上げた。平子社長の挨拶の後には、ANAハワイ線のCMを担当する綾瀬はるかさんがサプライズビデオで登場して、機内から旅客に向けてメッセージを送った。
 なお、ANAはA380に新しい機内安全ビデオの提供を開始。この機内安全ビデオにも出演している「ラニ」、「カイ」、「カラ」の3匹のマスコットキャラクターが会場に登場して写真撮影に応じたほか、客室乗務員が搭乗記念品を配布した。

 

総座席数520席のA380
各クラスで様々な仕掛け施した客室空間

 

 
※写真=A380就航記念式典で挨拶する平子社長

※写真=ウクレレの演奏やフラダンスが披露され記念式典会場はハワイの雰囲気に包まれた

※写真=就航記念式典で関係者一同が鏡割り

※写真=搭乗ゲートとなった45番ゲートは512名もの旅客で賑わった

※写真=初便をランプエリアでお見送り

※写真=ホノルルへ向けて出発するNH184便

※写真=既に2号機目のA380は成田空港に駐機中だ。初便就航も1号機を見送った


※動画=ANAがホノルル線に投入したA380で配信している新しい機内安全ビデオ(提供:ANA)