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2019.05.27

WING

岩屋防相、オスプレイ木更津暫定配備、地元へ要請

佐賀では県から漁協へ説明開始、地元説明再開へ

 岩屋毅防衛大臣は5月24日の閣議後会見で、陸上自衛隊のV-22オスプレイを木更津駐屯地へ暫定配備したい考えを示した。会見当日には、原田憲治副大臣が木更津市を訪問して、渡辺芳邦市長と、近藤忍市議会議長へ木更津駐屯地に陸自オスプレイの暫定配備を行いたい意向を説明して、さらに午後には防衛省側から千葉県に対して説明を行った。また正式なオスプレイの配備を計画する佐賀県では、山口祥義知事が整備予定地の地権者となっている有明海漁協と話合いを実施。「佐賀においての交渉は、今日から再開していく」とし、陸自オスプレイ配備へ大きく動き始めた。
 岩屋大臣は、オスプレイの配備には「1500メートルの滑走路が必要であること、最終的には17機を配置できる広さを有していること。それから、既存配備機の運用への影響を最小限にとどめることができること。さらには、既存の施設が利用可能であって、できるだけ早期に運用をすることができるということが必要」だとして、木更津駐屯地への暫定配備の考えに至ったと説明した。
 防衛省ではこれまで、オスプレイを配備する予定の佐賀空港で施設整備が完了するまで、一時的な措置について様々な選択肢を検討してきたという。陸自ではオスプレイ導入に当たり、米国で実際に導入する機体による教育訓練を行っているところ。岩屋大臣はそのため、国内で訓練を行うための暫定配備が必要だと述べて、木更津市が受入れを了解すれば、臨時航空隊を今年度末に新編して、暫定配備を開始していく、との考えを話した。

 

14機暫定配備で航空機発着1日15回増加見込み
飛行経路は従来機と同じ、騒音はCH-47並み

 

佐賀県から漁協へ公害防止協定変更を要請

 

※写真=陸自が米国で訓練するオスプレイ(提供:木更津市)