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2019.04.25

ウイングトラベル

牧野国交副大臣、航空・観光分野でテロ対策重視

空港や駅で安全性確保、羽田増便に地元理解

 国土交通省副大臣に就任した牧野京夫(たかお)氏は4月24日の就任会見で、担務する航空、観光分野について、特に安全性の確保を重視する考えを示した。訪日観光客のみならず、出国者が多く利用する空港については安全性を確保するため「やはりテロ対策は大事」と述べて、空港のほかにも鉄道の駅など、多くの旅行者が集まるインフラでテロ脅威を未然に防ぐ取組みに力を入れる。
 多くの観光客を受け入れていく中で重要なのが宿泊施設の確保だ。政府は宿泊施設不足を解消するため、去年6月に住宅宿泊事業法を施行して、民泊物件を増やしている。牧野副大臣は「順調に民泊の数が増えている」と述べつつ、民泊が北海道、東京、大阪、京都など、大都市や観光地に集中していることを指摘。「今後はほかの地方における民泊の普及が最大の課題だと認識している」と話して、増えつつある訪日観光客の地方誘致に力を入れる姿勢を示した。

 

 公正な国土交通行政、疑念持たれる発言慎む

 牧野副大臣は、塚田前副大臣の辞任を受けて2度目の国交副大臣就任となった。前副大臣のいわゆる“忖度”発言を受けて、国土交通行政の公正性が問われる中で再度就任した。牧野副大臣は「塚田前副大臣が辞任したことは本当に残念」としつつも、国土交通行政については「公正性を念頭に置いて行っていかなければいけない業務。それを肝に銘じて、職務を全うしたい」と述べた。さらに「国民に行政の公正性に疑念を持たれかねないような発言というのは、厳に慎んでいかなければいけない」と述べて、公正に職務に取り組む姿勢を示した。

 

※写真=2度目の国交副大臣就任となる牧野京夫氏