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2019.04.25

WING

ボーイング1-3月期、MAX出荷停止で減収減益

不確定要素多く19年通期予想は発表見送り

 ボーイングが4月24日(シカゴ現地時間)に発表した今年の1-3月期業績によれば、売上高が前年同期比2%減少した229億1700万ドルと、減収となった。純利益は13%減少した21億4900万ドルと大幅な減益となった。減収減益の主要因は、やはり運航停止中の737MAXの顧客に対する引き渡しが行われていないため。ボーイングは2019年通期の業績見通しについて、737MAXの運航再開など、現段階で不確定要素があることから、その発表を見送った。
 ライオンエア、エチオピア航空と続いた737MAX8の墜落事故は、ボーイングの業績に急ブレーキをかけた。ボーイングは737MAXをいち早く空へと戻すべく、MCASソフトウェアのアップデートに向けた社内飛行試験を実施し、米連邦航空局(FAA)からアップデートしたソフトウェアの認証を得るべく、奔走しているところ。ちなみにボーイングによれば、アップデートしたMCASを搭載した737MAXの飛行試験は、これまでに135回以上実施したとのことだ。

 

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※写真=ボーイングの1-3月期業績は急ブレーキ。737MAXの出荷停止で減収減益となった