ANA、就航まで一カ月のA380「FLYING HONU」客室公開

ハワイの魅力満載の機内で旅の雰囲気盛り上げ
　
　全日空（ANA）は4月23日、約1カ月後に就航が迫ったエアバス社製A380「FLYING HONU」（空飛ぶウミガメ）の初号機（JA381A）の客室内装を、成田空港において報道陣に公開した。機内2階部分のアッパーデッキには前方からファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席を設置。1階のメインデッキにはエコノミークラスを383席設置した。とくにメインデッキ後方の60席はカウチシートとすることで、ファミリー層などの需要獲得を狙っており、ANAの狙い通り、ファミリー層などを中心に多くの支持を集めている様相だ。
　ANAは来る5月24日からA380を成田－ホノルル線に投入することで、日本人に人気のハワイ線を強化。その後も2020年度までにA380の導入を順次進めて、計3機体制のオペレーションを確立することで、長らく課題であった座席供給量を大きく拡大する。ANAによれば、成田・羽田－ホノルル線の2019年度生産量（ASK）は18年度比40％以上にも達する見通しで、競合する日本航空（JAL）や外国航空会社との競争を勝ち抜く戦略だ。
　その戦略を担うことになる「FLYING HONU」の機内では、壁紙や床面、客室乗務員が着用するエプロンや様々なアメニティ、そして全クラスに設置したバーカウンターでブルーハワイを提供するなど、随所にハワイらしさを盛り込んだ。これにより、機内に居ながらにして、旅の雰囲気を盛り上げる空間を創出した。
　なおANAは「FLYING HONU」ことA380を、計3機導入する。今回その客室内部を公開した初号機の機体製造番号（MSN）は「0262」。昨年9月17日に製造され、今年3月14日にANAが受領した。現在、成田空港を拠点として就航先のホノルル空港などで空港適合性試験や乗員訓練などを実施しており、来る5月24日の商業運航開始に向けて準備を整えているところ。

エコノミークラス、2種類の布地使った座席
家族層に大人気のカウチや多目的ルームも

ゆったり仕様のプレミアムエコノミー
充実設備が快適な空の旅をサポート

ペアシートもあるビジネスクラス
全席がダイレクト通路アクセス

日本初、ドア付個室型シートを導入したファースト
充実設備・アメニティなどでゴージャスな空の旅を

※写真＝1階メインデッキにあるエコノミークラス

※写真＝メインデッキ最後方にあるカウチシート。ファミリー層を中心に大人気だ

※写真＝L1ドア付近のエントランス。エントランスやギャレースペースなどの床は木目調にすることでリゾートらしさを演出

※写真＝多目的ルームは授乳スペースやパウダールーム、着替えスペースなどとして活用することを想定

※写真＝2階最後方に設置されているプレミアムエコノミーシート

※写真＝ビジネスクラスの中央席はペアシートにもなる

※写真＝CAが着用するエプロンもハワイらしいものに

※写真＝ファーストクラスで豪華な空の旅を

※写真＝ファーストクラスのバーカウンター。バーカウンターは全クラスにある

※写真＝ANAのA380の就航は約1ヵ月後に迫った