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2019.04.22

ウイングトラベル

キュナード、日本人乗船客21年に現状の4倍へ

日本発着クルーズのスケジュール長期化検討

 英国の客船会社であるキュナード社のマット・グリーヴス国際開発企画担当副社長は今年の「クイーン・エリザベス」による日本発着クルーズの開始に先駆けて来日し、都内で記者会見を行った。グリーヴス副社長は日本市場について「今後の成長に向けて非常に重要なマーケットである」と強調し、2021年に日本人乗船数を18年比の4倍に引き上げていく考えを示した。また、会見後に本紙との取材に応じたグリーヴス副社長は、2022年以降の日本発着クルーズについて実施期間の長期化を検討していくことや日本でのキュナードブランド認知度向上への取り組みを一段と強化していき、日本発着クルーズだけでなく、海外へのフライ&クルーズへの送客にも力を入れていき、目標実現につなげていく考えを示した。
 グリーヴス副社長は「キュナードは1922年に世界一周クルーズで横浜港に寄港して以来日本のマーケットと良好な関係を築いてきた」と述べた上で、「近年の日本人乗客の増加に嬉しい驚きを覚えている。特にクイーン・エリザベスに対して特別な思いを持ってくれていることを誇りに思っている」と述べ、日本市場の成長を喜んだ。
 そうした流れの中で同社は今年、従来のワールドクルーズから切り離し、単独での日本発着クルーズを始めて実施。来年は横浜発着だけでなく、秋に東京発着のクルーズを3本実施し、年間7本のクルーズを実施するなど大幅に運航本数を増やす。さらに2021年の日本発着クルーズでは、初めて宮古島に寄港。南西諸島方面のコースを展開するなど、クルーズの幅を広げつつある。

 

 日本人向けサービスメニュー拡充で旅客増へ
 ブランド認知向上へ日本オフィスの体制強化
■2019年のQE日本発着クルーズがスタート
 横浜市、寄港にあわせて新客船ターミナル開業

※写真=本紙との取材に応じたキュナード社のマット・グリーヴス国際開発企画担当副社長〈写真左)とジャパンオフィスの浅井信一路コマーシャル・ディレクター

 

※写真=横浜港・大黒ふ頭に着岸したクイーン・エリザベス

 

※写真=クイーン・エリザベスの寄港にあわせて供用が開始された横浜港の大黒ふ頭客船ターミナル

 

※写真=新客船ターミナル完成記念式典の模様