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2026.03.09

ウイングトラベル

★世界の航空需要、1月は対前年比3.8%増加

 中東情勢で先行き不透明感、安全確保を要請

 

 国際航空運送協会(IATA)は3月2日(ジュネーブ現地時間)、今年1月の世界の航空旅客市場データを発表した。それによれば、航空旅客需要を表すRPKは対前年同月比3.8%増加。座席供給量を表すASKも3.5%拡大し、搭乗率は0.2ポイント伸びた82%だった。これは1月単月として過去最高の搭乗率だった。搭乗率の高さは需要が旺盛なことに加え、未だ続く航空機製造業界の新造機納入の遅れが影響した。
 国際線のRPKは対前年同月比5.9%増加して好調に推移。ASKも5.8%増えた。搭乗率は0.1ポイント増加した82.5%だった。国内線のRPKも0.1%増と堅調。一方でASKは0.4%減少した結果、搭乗率は0.4ポイント増加した81.2%だった。
 IATAのウィリー・ウォルシュ事務局長は「1月のRPKの伸び率が3.8%と若干鈍化した理由は、今年の旧正月が2月だったため。2026年も航空旅客需要は力強い成長を継続する基盤は整っている」ことを強調した。「例えばスケジュールデータを分析すると、世界の座席供給量は3月までに5.2%増加する見通しだ。これは2024年4月以来の急速な拡大となる」ことに言及した。
 一方で世界の航空業界は再び危機に直面していることも事実だ。去る2月28日に米国とイスラエルがイランを急襲。ウォルシュ事務局長も「航空交通量と燃料費が今後どのように推移するのか、先行きに不透明感がある」と述べた。
 「我々は誰もが、現在の紛争の早期の平和的解決を願っている。各国が民間人と民間航空輸送をあらゆるリスクから保護する義務を尊重することが不可欠だ」と述べるなど、あらためて民間航空に対する安全を確保するよう各国に強く求めた。

 

※画像=1月の航空旅客需要は堅調な伸びをみせた。ただ、中東情勢の悪化で不透明感が広がった