ウイングトラベル
★グアム政観、現地イベント切り口に集客
東名阪でロードショー、アンバサダー武田真治氏登場
グアム政府観光局(GVB)は、東京と名古屋、大阪(開催順)の3都市で「ONE GUAM ROADSHOW 2026」を開催した。同イベントに合わせ、レジーン・ビスコ・リー局長兼CEOら幹部が来日したほか、現地23団体(航空会社3社含む)が参加し、日本側参加者との商談を行った。リー局長は「イベントを実際の来訪につなげていくための重要な機会と捉えている」と強調、現地イベントを切り口とした集客に注力する姿勢を示した。会場には、4月11・12日開催予定の「ココロードレース」公式アンバサダーを務める俳優・タレントの武田真治さんが登場。昨年の参加体験を交えながらグアムの魅力を語り、会場を沸かせた。GVBは今後、団体旅行に加え、教育旅行やチャーター便誘致への支援策を実施。また1~3月には、ソーシャルメディアを中心とした新たなブランディングキャンペーンを展開し、ゴールデンウィークや夏休み需要の取り込みを図る。
※写真=GVBレジーン・ビスコ・リー局長兼CEO
ナイトマーケットやダンスフェスなど新イベント
ココロードレースの4月は「ウェルネス月間」も
現地イベントについて、リー氏は「グアムでは年間を通じてさまざまなイベントが開催され、島全体に大きな活気が生まれている。こうしたイベントは、来訪者にとってグアムならではの魅力を体験する重要な機会となっている」とアピール。
その一例として、昨年8月にスタートした「タモン・ナイト・マーケット」を紹介。毎週日曜日の17~21時にホテルエリアのタモン地区中心部で開催しており、「観光客に加え、地元住民もローカルフードやハンドメイドの商品などを気軽に楽しめる場として定着している」と述べた。
また、昨年12月に初開催した「グアム・インターナショナル・ダンス・フェスティバル」にも言及。「ダンスを通じた国際交流の新たな機会を創出し、とりわけ日本からの旅行者を中心に、グアムへの新たな関心を呼び起こした」と評価した。同大会では、コンテンポラリー部門で北海道から参加したYOSAKOIソーランチームの「天嵩~Amata~」が優勝。今年は12月4~6日に開催する予定だ。
4月11・12日に開催する「ココロードレース」は、キッズランやハーフマラソンのほか、駅伝5kmリレーを実施。リー氏は「キッズや初心者を含め、誰もが参加できる、リゾートならではのユニークなランニングイベントとして親しまれている」と魅力を紹介した。
このほか観光局では、新たな試みとして4月を「グアム・ウェルネス月間」に設定。現地ホテルやスパ施設、レストランや観光施設と協力し、ウェルネスを軸としたユニークなイベントを展開していく。
武田真治さん「人生のハイライトになる思い出作りに」
昨年に続きココロードレースの公式アンバサダーに
武田真治さんは昨年、ココロードレースの公式アンバサダーに就任、駅伝5kmリレーの先頭走者を務めた。武田さんは「人生の楽しい思い出は、普段しないことを思いっきりやることでしか手に入らない」とレース参加への意義を強調。また海沿いを走るコースについて、「夢のような景色を味わえる。空気が美味しいと感じられる体験は、都会ではなかなか得られない」と印象を語った。今年はハーフマラソンに挑戦するという。
さらに昨年12月のダンスフェスティバルには応援団長として参加し、得意のサックス演奏で会場を盛り上げた。また自身の子どもを連れてグアムを訪れた経験から、「グアムは治安が良く、子どもを安心して遊ばせられる。初めての海外旅行先としても最適だ」と述べた。
ほかにもクラシックな遊園地のスリルあふれるアトラクションなど、グアムの魅力について言及。最後に「主人公である自分を取り戻せる島。人生のハイライトになる思い出作りに、ぜひ訪れてほしい」と来場者にメッセージを送った。
※写真=グアムの魅力を語る「ココロードレース」公式アンバサダー武田真治氏

ハファデイキャンペーンとグループサポート継続
教育旅行とチャーター誘致サポート新設
一方、旅行業界向け施策としては、4年目を迎えた「GOGO! GUAM Hafa Adai(ハファデイ)キャンペーン」と、団体誘致を目的とした「グループ サポートプログラム」を継続。さらに新しい取り組みとして、「エデュケーショナル サポートプログラム」と、「チャーター サポートプログラム」を立ち上げ、教育旅行とチャーター便誘致に本腰を入れる。
ハファデイキャンペーンは、現地で使用できる電子クーポン(30米ドル分)を提供する「GUAM PAY」と、現地で特典や割引が受けられる「GUAM BONUS」の2本柱。なお、「GUAM PAY」は、指定旅行商品の購入が条件となる。実施期間は「GUAM PAY」が4月30日、「GUAM BONUS」が9月30日まで。「GUAM PAY」については、追加予算投下により、5月より再開する予定だ。
グループサポートプログラムは5名以上のグループを対象に、人数に応じて補助金(上限50万円/税別)をサポート。申請受付は9月1日までで、対象期間は9月30日(日本出発日)までとなる。GVB日本オフィス セールストレードディレクターの若杉正人氏は、「グアムをお客様に提案する際、旅行が決定してなくても申請を受け付けているので、まずは予算を確保した上で、グアムを積極的にプッシュしてほしい」と述べた。
新設のエデュケーショナル サポートプログラムは、5人以上で語学研修や体験プログラム等を実施する学校や団体を対象に、現地で発生する交通費や研修施設利用費の一部を補助するもので、1名あたり1万4000円(上限:28万円/いずれも税別)をサポートする。申請受付は9月10日までで、対象期間は9月30日(日本出発日)までとなる。
チャーター サポートプログラムは、9月30日までの期間を対象に、日本各地を発着するグアム行きのチャーター便(新規就航や季節限定チャーター含む)誘致を目的に、席数ベースでサポートを行うもの。年末年始や春休み期間を中心に、現在定期便のない福岡など、複数のチャーター便が運航されており、GWや夏休み期間中の誘致を図る。
ほかにも回復、拡大するゴルフ需要を受け、「グアムゴルフガイド」を製作、旅行会社や日本国内のゴルフ練習場に配布する予定だ。
1-3月に新ブランド「再発見の旅」提案
ソーシャルメディア中心にキャンペーン展開
マーケティング戦略の主軸となる1-3月の新ブランディングキャンペーンでは、「A Journey of Rediscovery(再発見の旅)」をテーマに、「何度訪れても新しい顔を見せるグアム」(GVB日本オフィス アカウントディレクター少路伸佳氏)を訴求。「3.5時間の先にある、太平洋の特等席へ」をタグラインに、近くて特別なデスティネーションとしてのグアムの魅力を打ち出す。
具体的には、ソーシャルメディア(YouTube、インスタグラム、TikTok)を中心に動画によるメディア露出を強化。4月には東京で同コンテンツによるタクシー広告も実施する。またインフルエンサーやテレビドラマを活用した「推し活、聖地巡礼」を今年も継続。新たにチャモロ料理のシェフを日本に招へいし、食を切り口としたプロモーション展開も図る。
こうしたマーケティング戦略の核に据えるのは「ストーリーテリング」だ。「キャンペーンやインフルエンサー、タレントなどを通じてグアムの魅力を伝え、単なる価格ではない、グアムの文化や自然、ウェルネスといったコンテンツでデスティネーションの質を高めることに集中投資する」という。
25年度日本人16.4%増、直近2カ月は25%超
「プレミアムビーチリゾート」訴求で勢いを堅持
日本からグアムへの訪問者数は、GVBの会計年度である2024年10月~2025年9月で23万6428人と、前年同期比16.4%増を記録。また直近2カ月(2025年10月、11月)においても、いずれも前年同月比25%を超える伸びを示した。
ロードショー冒頭の挨拶の中で、GVB日本オフィス エグゼクティブ・ディレクターの秋葉祐輔氏は、「日本人渡航者数は上向きで推移しており、この勢いの維持と拡大に向け、さまざまな取り組みを進めている」と説明。7月に予定されているパスポート手数料の引き下げについても、「今後さらに日本人が海外旅行に戻る環境が整うのではないか」と期待を示した。
秋葉氏は「日本から近く、安心・安全で質の高い滞在が可能なプレミアムビーチリゾートとして、グアムをさらに注目されるデスティネーションにしていきたい」と述べ、参加者と連携して市場を盛り上げる考えを示した。
※写真=GVB日本オフィス エグゼクティブ・ディレクターの秋葉祐輔氏
