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2025.12.26

WING

航空局26年度予算、空整勘定4250億円に

 競争力強化や安全対策、航空DXなど柱

 政府が12月26日に閣議決定した2026年度予算案のうち、国土交通省航空局関係予算案は空港整備勘定が4250億円(26年度予算+25年度補正:4313億円)、一般会計が60.5億円(26年度予算+25年度補正:65.7億円)となった。国際競争力の強化に資する強靭な航空ネットワークの実現のほか、航空の安全・安心と持続可能性の確保、航空DXを通じた利便性の高い航空サービスの実現という3本柱を軸に予算を編成した。
 羽田空港のアクセス利便性向上のほか、成田空港の更なる機能強化、中部空港の代替滑走路整備を進めるほか、急務となっているグランドハンドリング業における人材確保・育成などを推進する。さらに、航空の安全・安心と持続可能性を確保する観点から、2024年1月に発生した羽田空港衝突事故を踏まえた安全・安心対策の推進や能登半島地震の発災を踏まえた防災・減災対策を進める。
 また、航空DXを通じた利便性の高い航空サービスの実現に関しては、観光庁予算を一部活用しながらFAST TRAVELなど空港業務DXの推進を図る。加えて空飛ぶクルマ、ドローンなどの運航拡大に向けた環境整備なども進めていく構え。

※この記事の概要
・羽田に691億円、アクセス利便性向上など
 成田機能強化などに179億円
・関西・伊丹、航空保安施設更新
 中部、代替滑走路事業を支援など
・一般空港に802億円、屋久島・北九州延伸事業

 那覇国際地区再編、新千歳は誘導路複線化
・航空路整備に275億円、衝突事故やサイバー対策も

 管制システム向上、TBO実現を推進
・グラハン人材不足、人材確保・育成強化

 保安検査実施主体移管、羽田国際・宮崎で先行
・国内線事業の構造改革推進へ調査継続

 離島航空機購入補助、JACのATR72-600に
・主要空港へRWSL導入促進

 能登空港復旧や防災・減災対策
・航空DX、オーバーツーリズム対策など推進

 空クルなど先進モビリティ実装へ環境整備    など