ウイングトラベル
★クルーズ寄港拡大へ、3港湾が示す戦略
寄港地の魅力づくりと受入強化を議論
クルーズイズムが開催した「クルーズEXPO 2025 東京」では、全国3か所の港湾関係者を招いたパネルディスカッションが行われ、「さらなるクルーズ船の日本寄港と、クルーズマーケットの拡大を目指して」をテーマに率直な意見交換が展開された。国際クルーズ船の日本寄港再開から来年春で3年を迎える中、寄港数が急速に回復する一方で、寄港地が直面する課題が浮き彫りとなっており、地域経済の発展に向けた施策を中心に議論が深められた。
登壇者は、金沢港から石川県港湾活用推進室クルーズグループ主幹の田西秀紀氏、高知港から高知県土木部港湾振興課チーフの林真弓氏、佐世保港から佐世保市港湾部クルーズ事業推進課課長補佐の井上丈嘉氏の3名。ファシリテーターは、みなと総研クルーズ総合研究所副所長の沖田一弘氏が務めた。
ディスカッションの冒頭、金沢・高知・佐世保の3港を選定した理由について沖田氏は、「いずれの港もコロナ明け以降、寄港回数が順調に増加している。寄港地行事や官民連携による施策など、港湾振興に積極的に取り組んできた点に共通性がある」と説明。そのうえで、各港の具体的な取組みや課題に話題を移した。
※写真=左から沖田氏、田西氏、林氏、井上氏
