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2025.12.15

ウイングトラベル

★ヒルトン、日本市場を拡大し13軒の開業を計画

 幅広いブランドポートフォリオで独自戦略を推進

 ヒルトンは12月11日、ヒルトン東京にて日本市場におけるビジネス戦略を説明するメディア向けラウンドテーブルを開催。2026年以降、ラグジュアリーブランドの拡充を始め13軒のホテルの新規開業を計画し、日本全国での展開を加速させる方針を示すとともに、ロイヤリティプログラムやJV(ジョイント・ベンチャー)ホテルを活用した独自の成長モデルを通じて、収益性とブランド価値のさらなる向上を目指す方針を示した。
 ラウンドテーブル冒頭では、ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表のジョセフ・カイララ氏が、日本市場におけるビジネス展開と今後の成長戦略について説明した。
 ヒルトンは1919年に米テキサス州で創業して以来、「地球という星を、おもてなしの心で温かく照らし続ける」をパーパスに掲げ、現在は141の国・地域で25ブランド、約9000軒(130万室超)を展開している。今後も3648軒の新規開業を計画しており、グローバルでの成長を加速させている。
 多様なゲストニーズに対応するため、ラグジュアリーからリミテッドサービスまで幅広いブランドポートフォリオを構築している点がヒルトンの特徴で、近年はスモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)とのパートナーシップにより、ラグジュアリー領域での選択肢を拡充。これによりブランド認知の向上と顧客層の拡大を図っている。
 日本では現在9ブランド33軒を展開しており、今後も開業が続く。2026年には「ヒルトン・ガーデン・イン横浜みなとみらい」「コンラッド名古屋」「ヒルトン高山リゾート」「キャノピーbyヒルトン沖縄宮古島リゾート」の4軒が開業予定。さらに2027年には「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」「ウォルドーフ・アストリア・レジデンス東京日本橋」などを含め、全国で計13軒の開業を計画している。カイララ氏は、「日本ではラグジュアリーホテル志向が高まっており、インバウンドを中心に国内旅行者も洗練されてきている。ホテル展開は大都市にとどまらず、日本各地へ広げていく」と述べた。
 また、ゲスト・ロイヤリティ・プログラム「ヒルトン・オナーズ」は、25ブランドを対象に世界で2億3500万人以上の会員を擁し、数多くの評価を受けている。2026年にはプログラムを刷新し、従来のシルバー、ゴールド、ダイヤモンドに加え、新たに「ダイヤモンド・リザーブ」を導入。特別オファーやプロモーションの拡充により、さらなる付加価値向上を図る。

 

※画像=写真左からヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表のジョセフ・カイララ氏とヒルトン 日本・ミクロネシア地区開発担当副社長の藤本博久氏