ウイングトラベル
★関西空港中国線、12月2週に約34%減
日中関係悪化影響か、万博終わり調整局面も
関西エアポートの山谷佳之社長が12月1日に会見に臨み、日中関係が悪化したことに伴う関西国際空港の中国線旅客便への影響について、「12月の第2週において、約34%の減便が報告されている」ことを明らかにした。年明け1月に関しても、「集計中の数字だが、28%の減便となっている」と説明。中国からの訪日旅客が増える春節を前に、中国旅客便の大幅な減便が計画されている様相だ。その背景には日中関係悪化の影響もあろうが、一概にすべてがその影響によるものとはどうやら言い切れないところもありそうだ。
冬ダイヤの期初計画では、関西空港の中国線は週525便が運航される予定だったが、これが12月の第2週には約34%減の週348便にまで急減する。山谷社長は「これは2024年、去年の冬シーズンと比較するととほぼ同数だ」とコメント。「万博の調整局面の中における減便も実施されたと私は捉えている」と私見を述べた。その上で、「先週の半ば以降、積み上がってきている。しかしながら先週金曜日、そして週末の土・日の状況はあまり変化がなかった。一旦この辺りで減便が収まるのではないかとみている」と話すなど、中国線の減便は落ち着きつつあるとの見方を示した。その一方で「今後は少し分からない。不安定要素がある」として、引き続き、中国線の動向を注視していく構え。
※画像=会見に臨む山谷社長
