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2025.11.25

WING

補正予算で「対GDP比2%」前倒しの自然到達へ

 中・露・北の動向見据え防衛力を抜本的に強化

 防衛省で11月21日、第2回目の「防衛力変革推進本部会議」が開かれた。テーマは「日本を取り巻く安全保障環境」と、「令和7年度補正予算」について。特に、高市政権が公言してきたGDP比2%水準の防衛費達成の前倒しについて、小泉進次郎防衛大臣は「今年度中に実施したい事業を措置したい」考えを示した上で、続けて「結果として達成する見込み」だと強調し、新たな場面に向けた防衛力強化に意欲を見せた。
 会議の冒頭に小泉大臣は、日本周辺で目まぐるしく変化する安全保障環境について説明した。その中で、中国は国防費を公表値だけで年間7.2%増やし、総額では12.8兆円規模になるとして「日本の防衛費伸びの約4倍」だと指摘。11月になると中国にとって3隻目となる空母「福建」を就役させたとし、電磁式のカタパルトを備えたことで、艦載機運用能力が向上し、遠方海空域への作戦遂行能力が飛躍的に強化されたことを説明した。