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2025.10.23

WING

栃木県防災航空隊、ダウンウォッシュで地上関係者が負傷

 飛散した木で関係者が骨折、運輸安全委が航空事故認定

 

 運輸安全委員会は10月22日、去る10月18日に、栃木県日光市で栃木県消防防災航空隊のAW139(JA09TR)が捜索救難業務を行っていたところ、ダウンウォッシュにより飛散した木が、地上で作業していた関係者に当たり負傷する事故があったことを発表した。
 この事故は、10月18日12時14分頃、栃木県日光市川治温泉高原地内において発生したもの。栃木県那須塩原市内の場外離着陸場を飛び立った機体は、捜索救難業務に従事。その際、ローターからの吹き下ろしによって飛散した木が、地上で同じく捜索救難業務にあたっていた関係者に当たり、第4頚椎椎弓を骨折した。
 運輸安全委員会は、関係者の負傷程度が重傷であるとし、航空事故に該当すると判断。事故は10月18日に発生したが、10月22日に詳細が判明したとして、同日の発表となった。運輸安全委員会は、航空事故調査官2名を担当調査官に指名し、調査に当たっている。