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2025.10.15

WING

ANA、神戸空港にGSEのEV車両

 神戸空港から脱炭素化推進

 

 全日本空輸(ANA)は10月14日、神戸空港にGSEのEV車両を導入したことを発表した。これは同空港の空港管理者である神戸市が、急速充電施設を神戸空港に整備したことを受けたもの。
 神戸市は空港の制限区域に急速充電設備を5基設置。このうち4基がGSE用で、残る1基が一般車両用だという。空港管理者が空港制限区域内にGSE用の急速充電設備を設置・供用したのは日本国内で初めて。ANAは10月10日から神戸空港にGSEのEV車両を導入した。今回導入したEV車両はトーイングトラクター2台とベルトローダー1台。今年度中にトーイングトラクター1台とベルトローダーを1台追加する計画だ。
 ANAグループは、空港の脱炭素化を推進していくためには地上における取組みが不可欠だとし、特殊空港車両およそ1万4000台のうち、約4000台のエンジンクルマの脱炭素化を目標としている。とくに各空港に配備されているGSEはそのほとんどがディーゼルエンジン車であることから、エネルギー転換を進めていく構え。
 同社としては引き続き空港車両のEV車両・HV車両化を進め、2050年度「航空機以外のCO2排出量実質ゼロ」を目標とした、全国空港の脱炭素化を目指す方針だ。

 

※画像=GSEのEV車両を神戸空港に配備。空港管理者が制限区域にGSE用の急速充電設備を設置したのは国内初めて(提供:ANA)