【潮流】コロナ禍からの観光再開

　新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
　2022年がスタートした。しかし、旅行・観光業界に対する逆風は吹き続けている。1月3日の新型コロナウイルス感染者数は東京で100人を超え、オミクロン株の市中感染の広まりとともに、再び拡大の傾向を見せている。全国では12月27日の163人から1週間後の1月3日には782人と5倍近くに増加した。
　観光庁はGo Toトラベルの再開について、年末年始の感染動向を見極めて時期を決めるとしており、このまま拡大すると延期の可能性が出てくる。さらに、外国人の全面入国禁止の水際対策もさらに延長することが懸念される。
　1月1日にテレビで欧州サッカーを観戦した。ロンドンの5万人以上収容のスタジアムは満員、観衆はほとんどマスクをしておらず、両チームの応援の声がスタジアムに反響していた。英国の1月2日の感染者数は13万5823人。12月29日には18万人を超えて過去最高を記録した。それでも、経済社会活動は日常に戻っている。