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2021.12.13

【潮流】旅行業界の「内憂外患」

 新型コロナウイルス感染症の新たな変異株、オミクロン株の感染拡大で、政府が12月31日まで全外国人の日本入国を原則全面禁止したことにより、日本と世界の国際往来の再開は年明けまで動きが止まった。予定されていたモニターツアーの実証も来年に持ち越された。オミクロン株の感染動向によっては、その先も見えづらくなっている。
 旅行業界は、外的にはオミクロン株の驚異があり、内的に別の厳しい状況を迎えている。坂巻伸昭氏の急逝に伴い、日本旅行業協会(JATA)会長に就任したワールド航空サービス代表取締役会長の菊間潤吾氏が自社の雇用調整助成金受給問題で辞任し、JTB取締役会長の高橋広行氏がJATA会長に就任した。
 そして、来年に向けて旅行業界の信頼回復に取り組もうとする矢先、今度はミキ・ツーリスト、ジャパンホリデートラベルのHIS子会社2社によるGo Toトラベル事業の受給問題が発生した。