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2021.11.22

【潮流】海外旅行再開に「待ったなし」

 ワールド航空サービスの雇用調整助成金受給問題は、11月9日のNHKの夕方の報道から始まった。それから18日の第三者による特別調査委員会の中間報告公表まで繰り返し報道された。一つの事案が10日間に幾度となく報道されることは、特別な大きな出来事ではあっても、一中小企業の問題では非常に珍しいことではないか。
 NHKは、関係者から勤務と検温の記録を入手し、雇用調整助成金受給の疑いがあると報道し、その後、教育研修、フリーメールのやりとりなどの続報でこの事案を何度も取り上げた。
 これに対して、特別調査委員会は中間報告で、これらを検証して「不正受給の評価は認定できない」と現時点で結論づけた。しかし、勤怠資料の乏しさを問題視し、不正受給は認定できないが、交通費・定期券などの記録から事実に反する申請による受給として1億7750万4000円を「推認」した。