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対空電子戦部隊を来年度与那国・健軍へ配備

西端から敵レーダー制圧、新配置で抑止力向上
防衛省は9月16日、2026(令和8)年度中に陸上自衛隊の対空電子戦部隊を配置する方針を固めた。配置する場所は、日本最西端の沖縄県与那国駐屯地と、熊本県健軍駐屯地の2ヵ所。同日の閣議後会見で中谷元防衛大臣は、同部隊の任務は有事の際に「侵攻側航空部隊のレーダーなどを妨害するため」だと説明し、南西地域の抑止力強化を目的とした戦略的配置であることを示した。与那国への配置により「西端からの制圧」によって、初動段階から作戦の優位性を確保することが狙いだとした。