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2025.09.11

ウイングトラベル

★国交省、8月飲酒事案でJALに厳重注意

機長の飲酒による便遅延受け再発防止策を指示

 国土交通省航空局は9月10日、8月28日(現地時間)に発生したパイロットの飲酒事案を受け、日本航空(JAL)に対し厳重注意を行った。ホノルル発中部行きJAL793便に乗務予定だった機長が前日に過度な飲酒を行い、自主検査でアルコールが検知されたため乗務を取りやめた結果、同便を含む計3便に遅延が発生したことが判明した。
 JALでは昨年12月にもメルボルン発成田行きJAL774便の機長と副機長による同様の事案が発生し、国交省から業務改善勧告を受けていた。今年1月には再発防止策を報告し、パイロットの飲酒傾向管理強化などを進めていたが、今回再び不祥事が生じた。
 航空局によれば、問題の機長は会社に断酒を申告していたにもかかわらず規定に違反した飲酒を行ったとされ、個人的な悪質性が認められる。一方で、JALの管理監督も十分とは言えず、安全管理システムが十分に機能していなかったと判断された。
 このため航空局は、JALに対し9月30日までに再発防止策を報告するよう指示した。

 

※写真=国交省にて、厳重注意処分を行った