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2025.08.07

ウイングトラベル

★ターキッシュエア、新機軸のトルコツアー造成促進へ

 旅行業界向けに「ギョベクリ・テぺ」セミナー

 

 ターキッシュ エアラインズ(THY)はトルコへの日本人誘客拡大を図るため、新機軸のツアー造成促進に向けた取り組みに注力する。その一環としてこのほど、トルコ南東部にある古代遺跡である「ギョベクリ・テぺ」やその周辺にある遺跡群をテーマとしたセミナーを実施した。当日は同遺跡群の発掘作業に取り組んでいる筑波大学の三宅裕教授を迎えた講演を行ったほか、同地域のツアー造成を行った旅行会社の関係者による南東トルコエリアの魅力について紹介した。
 セミナー冒頭では、ターキッシュ エアラインズのアフメット・トゥージュ日本支社長と駐日トルコ大使館のサルトゥク・ブーラ・エキンジ参事官が登壇した。
 アフメット支社長は「ターキッシュエアは日本とトルコをつなぐという重要な役割を果たしている。そうした中でトルコの各都市を紹介することも重要であると考えている。今回は『ゼロ・ポイント』ともいわれるギョベクリ・テぺについて紹介する。セミナーを通じて古代文明を感じてもらいたい」と語った。
 また、サルトゥク参事官は「考古学の専門家である三宅教授からのトルコの古代文明に関する講演を聞くことができる有意義な場を提供してもらえたことを大変ありがたく思っている」と述べた。
 三宅教授からは世界遺産に指定されているギョベクリ・テぺ遺跡の歴史的意義や同遺跡周辺の発掘調査を進める「タシュ・テぺレール(石の丘)プロジェクト」について説明が行われた。
 ギョベクリ・テぺはT字型の石柱が配置された構造物が複数発見され、農耕・牧畜が始まり、人々が定住する以前から宗教が誕生した可能性があるという歴史的意義の高い遺跡であることが紹介された。

 

※写真=ギョベクリ・テぺなど南東トルコの遺跡群について解説する筑波大学の三宅裕教授