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エアバス、仏軍向けH160Mゲパール飛行試験開始

仏3軍統一プラットフォーム、計169機導入へ
エアバス・ヘリコプターズは7月24日(仏マリニャンヌ現地時間)、フランス軍向けに開発を進めているH160Mゲパールの飛行試験を開始したことを発表した。H160Mは、フランスの陸海空軍の3軍すべてで運用される統一プラットフォームだ。仏国防省は、現在フランス国防軍で運用中または最近退役した5種類のヘリコプターの後継機として、H160Mを計169機発注する計画だ。フランス軍への納入は2028年後半に開始する予定で、エアバスは当初10年間、H160Mの保守および運用サポートを提供する。
このH160Mには、将来の軍事作戦に対応するべく設計しており、機敏性、高度なネットワーク接続性を備え、最新センサーと兵装を搭載する。高い拡張性を備え、さまざまに変化する作戦状況に適応できるようにする。
具体的にはタレス社製FlytXアビオニクスとエアバスが開発した独自のミッションシステムを搭載。これらのシステムにより、クルーは劣悪な環境下でも戦術的な状況認識に基づき複雑なミッションを遂行することができるようにする。多数の通信システムを搭載し、H160Mは陸・海・空それぞれのミッションに統合することができる。