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2025.07.22

WING

女性自衛官の制限完全撤廃、 男女差なく任務へ

 陸自の特殊武器防護隊、装備向上と運用で開放

 防衛省は7月18日、陸上自衛隊特殊武器(化学)防護隊の一部部隊で制限していた女性自衛官の配置について、解除することを決定した。有毒化学剤や放射能などによって汚染された地域で活動する可能性があり、これまで“母性の保護”を尊重するため配置を制限していたが、装備の向上などによって制限を見直した。そのため、陸・海・空の全自衛隊では女性自衛官の配置制限が完全に撤廃することになり、男女差なくすべての任務に就くことができるようになった。
 これまで防衛省・自衛隊では、防衛省女性職員活躍・ワークライフバランス推進本部(本部長:防衛副大臣)によって、女性自衛官の配置制限の解除に取り組んできた。空自の戦闘機操縦者、陸自の空挺隊員、海自の潜水艦の乗員など、従来配置を制限していた職種の制限を順次解除していき、今回解除となった特殊武器(化学)防護隊以外のすべての部隊で、女性隊員の配置が可能となっていた。ちなみに同じく配置を制限していた坑道中隊については、2023(令和5)年度末に部隊自体を廃止となった。