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2025.07.18

WING

ロールス・ロイスが進めるAI・デジタル活用変革プログラム

 コストと市場投入リードタイムは40%改善

 ロールス・ロイスは、AI(人工知能)の活用やデジタル・トランスフォーメーション(DX)化を加速している。航空機産業において、いまやAI・DX対応は必要不可欠。軍民双方でさまざまな次世代機の検討・研究開発が進むなか、この潮流に乗り怒れることは、まさに致命的だ。
 世界の航空エンジンOEMの一角を担う英国ロールス・ロイスでは、どのような取り組みを展開しているのか―――。2006年以降、ロールス・ロイスのエンジン設計業務に従事し、現在デジタルサービス担当バイスプレジデントのキン・ケスキン氏(Kin Keski)と、データサイエンス担当バイスプレジデントのダンカン・トーマス氏(Duncan Thomas)が取材に応じた。
 ロールス・ロイスは去る2023年、エンジン設計、製造、運用に至るライフサイクルを通してデジタル技術とAIを活用し、バリューチェーン全体で競争優位性を確保する変革プログラムを始動した。デジタル技術とAIに大規模投資することで、スマートファクトリーの開発に乗り出したのだ。同社はマイクロソフトとシーメンスと協力しつつ、エンジン設計の加速、製造の合理化、エンジン効率の向上、メンテナンス必要性の予測にAIを活用することに取り組んだ。

※画像=AI・デジタル技術の活用を深化するロールス・ロイス。すでに様々な成果を上げている(提供:ロールス・ロイス)