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2025.07.07

WING

エールフランス-KLM、スカンジナビア航空を子会社化

 株式保有比率60%超、26年後半に取引完了へ

 エールフランス-KLMは7月4日(現地時間)、キャッスルレイクとリンド・インベストが保有するスカンジナビア航空(SAS)の株式を取得することにより、SASの株式保有比率を現在の19.9%から60.5%に引き上げることを発表した。過半数の株式を取得することでSASはエールフランス-KLMグループ傘下に入る。ちなみに、デンマーク政府は26.4%のSAS株式を保有し、取締役会の議席を維持する。エールフランス-KLMによれば、今後、規制当局の承認を取得し、全ての前提条件を満たすことを条件に2026年後半には取引を完了する予定にあるとした。
 SASは現在、138機の航空機を運航し、約130地点に就航。年間約2500万人の旅客と、6万トンの貨物を取り扱う。ユーロボーナスメンバーは800万人、従業員数が1万500人、昨年の売上高が41億ユーロだ。スカンジナビア地域の航空旅客需要とハブ空港の力を、エールフランス-KLMグループがしっかりと取り込むことになる。

※画像=エールフランス-KLMがSASを子会社化へ(提供:SAS)